８人目の同志に告げる

ようこそ、ジャッジメントワールドへ。キミはおそらく１００万人目の訪問者だ。よく来てくれた。いや、来ることは分かっていたのだけどね。というかそもそもキミがここへ来ることは、もはや必然なのだからさ。来るのが遅かったじゃないかと文句の一つも言いたいところだが、まぁ俺も大人だからそのへんはぐぐっとこらえてこの邂逅の興奮に酔いしれるとしよう。さて、我々ジャッジメント７の公式サイトに来てくれたということは、キミもすでに我々の開発した作品の虜となっていると判断して間違いはないだろう？　うむ結構。実に結構。世の中にはまるで大量生産されたかのような右へならえのゲームと呼ぶのもおこがましい産業廃棄物が溢れかえっているが、我々の作品に巡り合えたことはキミの人生に大きな意味と、変革と、祝福をもたらすであろう。それこそが本物のゲームと呼ぶにふさわしい作品が持つ力の証なのさ。名前ばかりのクリエーターなどに出る幕はないのだよ。何故ならクリエーターとは本来「神」の意味なのだからね。その響きに酔いしれているだけの小者はやがて淘汰される。神から与えられた才能を発揮できる者は実に限られてるのだからね。その限られた者というのが我々ジャッジメント７であることは、もはや説明するまでもないだろう？　世界を生み出すことができる我々は神に匹敵する力を手に入れた大いなる存在。たかがゲームなどと侮っちゃいけないよ。人類の歴史なんて神から見たらただの暇つぶしの遊戯に過ぎない。この世界は神の遊戯場であり、人間なんて神が作ったゲームの駒のようなちっぽけな存在。大切なのはそこで何をするかなのだから。

「人生とは与えられた役割を演じるゲームのようなものである」

この言葉を知っているかい？　俺の言葉だよ。もし知らなかったのなら覚えておくといい。さあ、キミの役割とはなんだい？　ここにいるということはもう気づいているんじゃないのかい？　キミは戦う為にここにいるんだろ？　俺達のメッセージを既に受け取っているはずだ。後は本能と煩悩と欲望の赴くままに突き進めばいい。自らの殻を破れ！　服を脱ぎ棄てろ！　一皮剥けろ！　そして俺達と共に絶頂の瞬間を迎えるのだ！！

それでは世界の変革に乾杯といこうじゃないか。ゲームで世界を凌辱しようじゃないか。キミはその一部始終の目撃者となる覚悟はできてるかい？　それならキミは既に我々の一員だ。８人目の戦士だ。さぁ、我々の未来の為に全力で課金してくれたまえ！

ジャッジメント７代表 / メインプログラマ